野うさぎの仔を保護して。。
最初に見つけた時は下手に人間が構ってしまうと、親ウサギが来た時に面倒を見なくなってしまうといけないと思い、静かにそっとしておいたそうなのですが。
翌朝私と妹と母の3人で仔ウサギが居たと言う場所にもう一度行ってみたら、殆ど同じ場所にまだじっとしているではありませんか!(・・;
やはりこれはおかしい、何らかの原因で母ウサギとはぐれてしまったのだろう・・
とのことで
「とりあえず保護して育て、ある程度大きくなったらまた野に返してあげよう。」ということになり。
母と一緒にその仔ウサギを保護して来ました。
ウサギの仔は手のひらにすっぽり収まるネズミ位の大きさ。
急いでカゴの代わりになるものをみつけて藁を敷き。
それをとりあえずのケージとしました。

しかし、ウサギの仔を飼うのは初めてなので、どうして好いのか分らず。
仔ウサギの飼い方についてネットで検索したり、動物病院へ電話をかけたりして
何が必要なのか調べたのですが。
ペットショップなどに行けば、何かしら教えて貰えるだろうと獣医師さんに教えて頂き。
車を飛ばして行って来ました。
アドバイス頂いた通り、ペットショップにはウサギ飼育用のケージや小動物用の粉ミルクなども売っていました。
訳を話し、店員さんに何が必要なのか聞いて
ウサギ飼育用ケージ、給水瓶、小動物用の粉ミルク、すのこ、ミルク用の哺乳瓶、ミルク用の注射のシリンジ、固形の餌、餌入れ
などを買いそろえて来ました。(予算的には6,000円有ればおつりが来ました)
こちら↓がミルク用のキット。

急いでウチに帰りケージの中にすのこを敷き、その上に藁を敷いてふかふかにして
仮ケージから仔ウサギを移しました。
まだ小さく、ちょっと弱っているのか!?特に暴れる事もせず。
隅っこで静かにジーーーーーーーーッとしていたそのウサギさん。(^^;
全く食べる気配がなかったため。
You Tubeで検索して、仔ウサギへのミルクのあげ方を勉強し、買って来た小動物用の粉ミルクをお湯で人肌くらいに溶き、それを哺乳瓶であげようと試みるも、哺乳瓶の乳首が大き過ぎ、仔ウサギが上手く哺乳瓶の乳首を口に含めませんでした。
そこで買って来ておいた注射のシリンジにミルクを入れ替えて、それを口の脇から少し差し込んで少量ずつミルクを出して舐めさせ、ミルクを少しずつ与えました。
翌日には心無しかちょっと元気になった感じ。

2〜3日目くらいには3ml位を朝・昼・夕で飲ませて
一日約9mlくらいあげる事に成功!
※でも、決して自分からは口を開いてくれないので、シリンジを口に含ませるのがとても
大変!
※ミルクの注入が早過ぎてもむせてしまうし、舌の上にシリンジを当ててあげないと呼吸
器にミルクが詰まり、窒息させかねないそうなので、それには細心の注意を払いました。(・・;
大分飲める様になって、ウサギの仔はみるみる元気が出てきた感じになり。
小さな耳をピッ!と立てて、身体にも力がある感じになりました。(^^


しかし、1日のミルク量が足りているのか不安で。
ミルクの濃さもどれくらいが適切なのか分らなかったため。
『水っぽいより濃いくらいの方が好いだろう』と言う事で、かなり濃い目にミルクを溶いて与える事にしました。
そうしたらそれが気に入ったらしく、ちょっとミルクを出すとぺろぺろグビグビと、どんどん飲んでくれるようになり。
15mlくらいは一回の哺乳で飲むようになりました。(^^*
こうなるとちょっと一安心。
この時はまだ4月で肌寒い日が続き、日中見ると少し震えている様にも見えたため
娘が小さい頃全く使わなかった、暖かそうなトレーニングパンツ(おむつカバー?!)が有ったので
それをお布団代わりに、上からすっぽりとウサギの仔に掛けてあげました。(4月25日頃)
そうしたらそのパンツが気に入ったようで、昼間はパンツに自分で潜り

夜になると自主的にパンツから出て来る様になりました。(ウサギは夜行性なので昼間は殆ど動かずにじっとしているのですが、ミルクの時間を覚えて、お腹が空くと出て来るようになったんです。(笑)
これはミルクをあげた後、娘が抱いている様子です。。↓(4月26日)

野生のウサギなので一応触る時は素手ではなく、軍手などをして触り。
抱っこしてミルクをあげるので、スモックのような物を着用しました。
※まだ少し肌寒かったので、ケージ全体にも毛布を被せて保温しました。
そうして保護してから1週間程が過ぎた頃
身体も一回り以上大きくなって、耳も伸びてしっかりとウサギらしい風貌になってきました。(^^

(4月29日)
※ 写真では余り変化は無さそうに見えますが、かなり大きくなったんですよ!(笑)
保護した当初はあまりに小さくて、まるでネズミのようでしたが
顔つきもウサギらしくなってきて、やはりネズミではなかった!と改めてホッとしました。(笑)
保護して一週間が経ち、ミルクを飲む量も増えてきたのですが、そろそろ離乳の時期ではないか!?と思い。
夜、ダメ元でサラダ菜の葉を一枚ケージに入れて見たら、朝になったらそれが無くなっているでは有りませんか!
やはりそろそろ離乳出来るかもしれない!!と考え。
タンポポの葉やサラダ菜をあげつつ、足りない分はミルクで補うという混合栄養で離乳を開始してみました。

この時はまだそれほど多くの葉っぱは食べられず。
ミルクを足さないと足りなそうな感じ。
この日は暖かかったので網戸にしてあげたら、驚いた様に外の景色を眺めて音を聞いている様子で。(^^

外の音を聞いて少しリラックスしたのか!?毛繕いなどを始めてみたり。。
目の前で毛繕いを見たのはこれが初めてでした!
両手を舐めてから両手で顔を洗う様な仕草をするんですね!(笑)
なんとも愛らしいそぶりでした。(*^^*)

保護された時はまだ赤ちゃんウサギでしたが、野で暮らしていた風景や音をなんとなく覚えているのかも知れませんね。
そんな毎日を繰り返しながらも日に日に食べられる量も増えて来て、色々な草をバランス良くあげるため。
何が食べられるのかネットで調べたら、シロツメクサも食べると書いてあったので、摘むために手を伸ばして最初の一本を摘んだらいきなり四ツ葉で驚きました。。(笑)

こうして色々な草をあげてみるうちに、沢山食べられる様になったのですがまだミルク無しは怖くて、葉っぱと混合栄養であげていました。
しかし、ミルクをあげるのは段々大変になって来たため(大きくなって力もついて来て、抱っこしてミルクをあげようとすると暴れる様になり、何度か脱走されたりしました。(^^;)
試しに固形のフードもあげてみたらこれも食べるではありませんか!(・・)
固形の餌を食べられるのなら、もうミルクはやめても大丈夫だろうと判断し。
ミルクをやめて野菜(主にタンポポ、ハコベ、シロツメクサ、スイバ、ギシギシ、オオバコなどの野の葉っぱや、サラダ菜、人参、パセリなど)と子供用の固形のフード(メディラビット:子ウサギ用)に切り替えてみました。
※ただし最初の一週間位は固形の餌にミルクを振りかけてあげました。(^^
最初はそのような状態だったのですが、5月7日頃(保護して約2週間後)にはもう沢山の葉っぱや野菜を食べる様になり。
固形のフードもとても良く食べてくれるようになりました。(ミルクを振りかけるのはもうやめました。)
※ミルクではなく、タンポポやハコベ、シロツメクサなどの草を食べる様になったら
身体も一段と大きくなり、見た目も一気にウサギらしくなってきました。(^^

身体もかなり大きくなったため

ショップで売ってるものの中で一番大きなサイズのケージを探して購入し直し。
多少なら跳ねる事も出来るようになりました。(^^

1ヶ月半を過ぎる頃には、食べる量も格段に増えて来て、当然の事ながらそれに比例して排泄物も多くなって来たのですが、この大きなケージは下が引き出し式(左右で2つの引き出しに別れています)になっていて
掃除の時にウサギをケージから出さなくても、床の下にある引き出しを引き抜いて溜まった排泄物を捨てて、引き出しを洗って掃除出来るため、とても掃除がし易くなりました。(^^
また、小さな最初のケージは扉が簡単なフック式になっていたので
大きな音などにウサギが驚いて飛び跳ねた勢いて扉に当ると、簡単に扉が開いてしまい、何度かケージから脱走されてしまったのですが
この大きなケージはスライド式の留め金でしっかりと入り口を留められる形になっていて
そう簡単には扉も中からは開けられません。
なので色々とても快適になりました♪

ケージの中にひいてある藁もケージの上部が開くので、以前の様にウサギを別の場所に退避させなくても
上から藁の交換も出来る様になりました。(^^
こんなに便利なら最初からこの大きなケージを購入すれば良かったです!
もちろん吸い飲みも問題無くケージに取り付けられます!
そんなこんなで暗中模索しながらなんとか育てて来ましたが
もうかなりしっかりして来ていましたし、あまり人間の環境に慣れてしまう前に元の野に放してあげた方が好いだろうと言う事で
先日(6月18日)の夕方、野に戻してあげました。
ネズミのような小さな小さな仔ウサギでしたが
足も身体もしっかりしてもうどこから見ても立派なウサギでした。(^^
これは放す前夜の写真です。。↓

注射筒でミルクをあげていた時から、すっかり愛情が移ってしまった感じですが
野に返してあげるのが一番幸せでしょうし、幸せを願って、お別れをする事に決めました。
6月18日、私が仕事から帰って来た夕方。
母と妹と私の3人で最初にウサギを保護した野まで運び。
最初に保護した場所より少し奥のカラスなどに見つかりにくい場所へケージを下ろし、ケージの扉を開けてウサギがケージから出られる様にしました。
しばらくは驚いた様子でケージの中を行ったり来たりしていましたが、ケージの扉が開いているのを見つけて、勢い良くケージから野に飛び出して行きました。
ぴょんぴょんと見事に跳ねて、脇目も振らずに真っすぐに茂みの中へと入って行ったかと思うと。
暫くしたら、また茂みから元気よく飛び出して、ピッと耳を立てて最初に私達に保護された畑の方へと跳ねて行きました。(^^
成長期に狭いケージの中にいたので、ちゃんと跳ねる事が出来るのか不安でしたが
その不安を見事に消してくれるような見事な跳ね方でした!(^^*
これからは餌も自分で見つけて食べなくてはいけないし、屋根もない自然の中。
野良猫もいるし、鳶や鷹もいる。
折角ここまで成長してくれうさぎさん。
ただただ無事に、生き延びてくれる事を願うばかりです。
今まで頑張って大きくなってくれて感謝です。
色々勉強にもなって、また素敵な記憶が出来ました。
今度は何処かでまた合えるのを楽しみに、遠くから無事を祈ろうと思います。
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